直径25mm(長さ50mm)のコアを採取して一軸圧縮試験を実施します。
この試験値を換算式で補正して構造体コンクリートの圧縮強度を求めます。
従来、コンクリートの強度を調べるには、直径10cmのコンクリートコアの採取が必要でした。
「ソフトコアリング」は、コンクリート強度の調査に、直径2cm程度の小径コアを使用します。
小径コアと直径10cmのコアの圧縮強度に相関関係があることを利用し、小径コアの圧縮強度に補正係数を乗じて、構造物のコンクリート強度を推定します。
非破壊検査の簡便さと、破壊試験の正確さを併せ持っています。
ソフトコアリングは従来の直径10cmのコンクリート供試体に比べ1/4〜1/5の小径コアでコンクリートを採取するため、
過密配筋箇所でも鉄筋を損傷させることなく容易にコンクリート強度や劣化調査を行うことができる大きな特長を持っています。
●主要構造部材から採取しても、耐力上の問題となる可能性が少ない。
●過密配筋でも鉄筋に当たる可能性が少ない。
●採取後の補修が容易。
●調査にかかる工期やコストを削減できる。
●長いコアを採取すれば、深さ方向の品質分布調査が可能。
コンクリート型枠設置時に本体型枠に開けた窓の外側にボス型枠を取り付けて打設コンクリートと同じ品質の直方体のコンクリート供試体作成して一軸圧縮試験を実施するという方法です。
ボス供試体は、構造体コンクリート強度を直接検査することができる手法で、コンクリート構造物の内部を損傷させることなく容易に供試体の採取ができ、供試体採取後の補修などの問題を解消することができます。
さらに、採取後のボス供試体は、成形を必要としないため、手間をかけることなくコンクリート構造物の圧縮強度試験・耐久性試験を実施することができます。
●構造体コンクリートの要求性能の確認を容易に行うことができる。
●構造体に与える損傷が非常に小さく、採取後の補修をほとんど必要としない。
●構造物コンクリートとほぼ同様な環境・施工条件で作製するため、
コア供試体と同様な強度試験結果が得られる。
●特殊な技術を必要とせず、取扱いが容易で汎用性に優れている。